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マンスリーインフォメーション 《第102回》


違いと分析手法

 今月のM.I.は、先月の情報収集、取捨選択の具体的分析方法について、まとめてみたいと思います。モノの見方、相場観と言うのは一夜にして身につくモノではなく、何回も試行錯誤し、失敗を繰り返し、検証する事で身につくモノです。おおよそ3年1000日繰り返せば、基礎は固められます。その間失敗によってお金を失う事もあります。そこを乗り越えてこそ、相場観が身につくのです。

 まず「違い」からです。初めに時計です。国内産業を見てみると、なぜセイコー(8050)の腕時計は売れるのか。これは自動車のトヨタ(7203)にも当てはまります。腕時計のセイコーと2位以下の企業の違いは何か。自動車のトヨタと2位以下の企業の違いは何か。トヨタのレクサスはなぜ良いか。この違いを分析する事は重要です。また世界に目を向ければ腕時計のROLEXはなぜセイコーより評価が高いのか。自動車ではなぜベンツやBMWは世界的に評価が高いのか。この違いを分析してその結果を株式投資の銘柄選択に取り入れられたら、負ける確率は非常に少なくなると思います。

 次に証券業界です。証券業界は90年からのバブル崩壊後、破たん廃業する証券会社が多くありましたが、極東証券(8706)藍澤証券(8708)など対面営業で上場をした証券会社が存在します。ネット証券ではマネックス証券(8698)カブドットコム証券(8703)が上場を果たしましたが、対面営業の証券会社で株式市場の悪い時代に上場する事は、非常に経営者のマネジメントが素晴らしいのだと思います。また野村證券(8604)は90年後半に野村日本株戦略ファンドと言う1兆円投信を設定しましたが、大きく元本割れしてしまいました。しかし野村證券は今も証券業界のリーダーとして君臨しています。証券業界は長らく業績不振の時期が続きました。できない事はアルバイトの学生にでも言えます。要は悪い環境でも頭を使って工夫をして生き残る生命力がないとダメです。先を読むのが仕事の証券業界で先を読めない経営者は証券ビジネスに向いていないと言う事です。ヨミを間違えれば自然淘汰の力が働き、破たん廃業と言う道が待っています。上場した対面営業の証券会社と破たん廃業した証券会社の違い。試しに極東証券や藍澤証券の店頭に行き、営業マンの姿勢について研究していけば原因が分かると思います。

 そしてアップルとソニーの違いです。ソニーは2000年のITバブルの時33900円の上場来高値を記録した後、坂道を転がるように企業業績も株価も大きく下がっていきました。代わってハイテク業界の雄となったのがアップルです。以前のソニーならアップルの事業展開をソニーが行うべきでした。ところがグループ会社のしがらみで、アップルのアイポッドのような画期的な商品が創れませんでした。せっかくソニーミュージックと言う音楽ソフトの子会社が存在するのに、それを有効活用できずデジタルウオークマンの発売に遅れを取りました。PCやスマホしかり。アップルの企画力をソニーは持てませんでした。

 最後にイトーヨーカドーとダイエーの違いです。バブルの頃まではダイエーの方が勢いはありましたが、当時すでにイトーヨーカドーの方がはるかに高い株価でした。出店形態でもダイエーは借金して土地を買い、その上に店舗を立てて出店していました。対してイトーヨーカドーは土地を借りてその上に店舗を立て、いつでも撤退できるように計画していました。土地の価格が上昇していたバブルの時はダイエーの羽振りは良かったですが、バブルが弾けた後は、借金と土地が重荷となり経営が次第に悪化して行きました。店頭で売っている商品の質もイトーヨーカドーの方が良く、両社の差は開く一方でした。子会社もイトーヨーカドーはセブンイレブンなど良好な業績のモノが多く、財務体質はイトーヨーカドーは強靭になり、ダイエーは膨大な借金で段々自分の首を絞めるようになってきました。結局イトーヨーカドーは現在7&Iホールディングとなり株価は現在4000円前後になり、ダイエーは身売りしてしまい、再起に賭けています。

 相場にサクセスするのは小さな変化に気づく事です。この変化が先に行くと、どのような動きになるのか。この小さな変化に気づく事は、普段から二つのモノの違いを分析する目が必要です。こういう動きをすると先に行くとこう動くと言う方程式を作る事が重要と思われます。