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マンスリーインフォメーション 《第111回》


不思議な事

 今月のM.I.は私が証券営業に携わって来た中で、不思議な事が1.2回あったので、お話します。証券営業は資産家のお客様や法人財務部長など、ハイクラスな方々と親交が持てる面白いやりがいのあるビジネスですが、株価の値動きによって収益が上がるので、そこに人間ドラマが生まれます。順を追ってお話ししていきましょう。

 まず証券営業では自分の指定した銘柄を多くお客様に買って頂き、その株数によって営業マンの成績が決まる時があります。これを現物沈潜と言って集めた銘柄が運良く上昇した時は、利益が大きくお客様に非常に喜ばれる事が多いです。私が証券マンの93年12月、営業部全体で現物沈潜のキャンペーンが行われました。営業マンは自分の奨める銘柄を決めて、管理職に報告して、支店全体の現物沈潜銘柄が5銘柄設定されました。営業マンはこの5銘柄ならば、どの銘柄を集めても良く、私は当時上場していた「ソニーミュージック」を報告しました。ソニーミュージックは当時4200円前後の株価で100株単位でしたので、43万円前後で購入できました。現物沈潜がスタートする前に、ある営業マンから信用取引で買ったのもカウントできないか と問い合わせが入り、信用取引で買った銘柄もカウントすると言う事になりました。ソニーミュージックは当時信用取引銘柄ではなく、現金でしか買えないので、信用取引口座が多い営業マンはほとんどが、信用取引で集められるスター精密を万株単位で買いました。私は引き継ぎのお客様を転勤していった先輩から頂けなかったので、自力で新規開拓したお客様中心に30軒ほど、直接訪問して運良く3000株ほど集められましたが、目標ラインには到達できまず悔しい思いをしました。年が明けて93年になると株価は89年末の上場来高値日経平均38915円から大きく下がり、その下げが新年になっても止まりませんでした。信用取引で他の営業マンたちが買い集めた、スター精密は株価が半値になりました。ところが私が午前中1軒、午後1軒アポを取り、直接お客様の所に訪問して買って頂いたソニーミュージックはストップ高にある日なりました。3000株全部を売却してお客様に非常に喜ばれました。世の中はうまくできています。今流さない汗はのちに涙となって出る でした。支店のなかで私だけがストップ高の果実を受けました。私はお客様をあまり引き継がせてもらえず、悔しい思いを多く経験しましたが、電話で済ませず1軒1軒お客様の処に訪問したので、営業の神様がご褒美をくれたと思いました。信用口座を持っていて電話1本で、スター精密の株を信用取引で買って頂いていたら、同じお客様に損をさせていたと思います。まさに「努力した奴に運がつく」です。

 次に支店の忘年会が12月末に開かれるのに当たって、忘年会の日の日経平均引け値の価格を当てると言うのが、クイズで出ました。当時は平成バブル崩壊で株価は毎日下がっていきました。私は予想しても、1か月先の忘年会の日の日経平均なんて、わからないと思い、クイズが出題された日の日経平均に1000円足して、答えました。支店の中には毎晩遅くまで柴田ケイ線の研究を行っている先輩もいましたが、結局忘年会の日の日経平均終値に一番近かったのは、予想も立てず日経平均に1000円足しただけの私の予想が一番近いと言うことになりました。支店には営業マンが7人、証券レディが3人、管理が3人いました。これだけ明日を読む事が仕事の証券マンですら、1か月後の予想は当たらないと言う事が身を持って、感じました。毎晩夜遅くまでチャートの研究をしている者でも1か月後の株価は当たりませんでした。この時先を読むのはあまり難しく考えては、ダメだなと思いました。高校の時の体育教師が、プロ野球や相撲で一流になるのは、勝負に集中できる奴だ。それは少し頭がバカな奴が良い。頭がバカだと、勝負の時に雑念が入らず、勝負に集中する事ができる。と言っていました。そういえば証券会社に勤務していた頃、年収8000万円の歩合営業マン、年収3000万円の歩合ディーラーは取引に集中できる才能がありました。