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マンスリーインフォメーション 《第115回》


瞬間的判断と熟考

 今回のM.I.は投資における判断の仕方、瞬間的判断と熟考による判断についてまとめてみたいと思います。本を300冊読破すると、本を取って最初の数行読んだだけで、その本が身につく本かどうか、瞬間的にわかるようになります。そこに到達する過程では、レベルの低い本を買ってしまったりして、本代を無駄にする事もあります。これと相場も同じでまずトレードの数をこなします。1週間に2回売りと買いを行うと、週4回商いができます。1年間は52週ですから約200回トレードを行います。これを3年続けると約600回のトレード経験が積まれます。問題はこのトレードの時の心理状態です。初めの1年はどうしても決断が遅くなり、トレードの注文を出すまでいろいろと考え時間が掛かってしまいます。また注文を出すまで、テクニカル、業績、ニュースなどを確認しないと良い決断は生まれません。

 トレードの始めのうちは、売買の際、ある程度熟考した方が良いと思われます。この熟考もトレードの寸前で行うのではなく、前もっと心が平静な時にある程度シュミュレーションをしておいて、実際の売買のタイミングが到来しましたらそのプランを実行するようにします。トレード寸前で熟考をすると雑念や弱気、欲望が入りその判断が曲がる事が多いようですので、トレード前に余裕を持って状況判断を前もって用意しておくことが肝要です。マイナスの思考からはマイナスの結果しか生みません。

 更にトレードを積み重ねていき、ある程度相場の判断ができるようになりましたら、今度は瞬間的な判断(これを相場観と言います)にトレードを従うようにします。この時考えてしまうと、たいてい相場判断が曲がる事になってしまいます。株価や材料を見て、瞬間的に思いついた事を大切にします。損切りのタイミングも同じです。自分のヨミが間違ったと思ったら、直ちに損切りを執行します。ここで考え込んで時間を延してしまうと、損失が深くなり、損切りのタイミングを失くしてしまいます。

 瞬間的な判断(相場観)と言うのは、ある株価の動き、ニュースなどの材料を見て、瞬間的に本質をつかむ事にあります。この本質を瞬間的につかむ能力こそが、株式投資だけでなく、ビジネス、スポーツ、芸術などすべての人間の行動のサクセスにつながります。トレードの数をこなしているうちに、株価の動きを見ただけで瞬間に判断が閃くようになると、熟考よりも相場観が当たるようになりますが、閃きが起きても、自分の閃きに信じる事が出来ず、迷ってしまい間違った判断を下す事が多いようです。自分の閃きを信じてあげて売買を行う事は、勇気のいる事で、トレードの検証を常に行い自分の閃きが正しい事に確信を持てるようになったら、投資のサクセスは近いです。

 本質をつかむ訓練は、ある事柄を一言で言い表せる事ができるように、普段からまとめると言う作業を行っていくと、本質を瞬間的につかむ事が出来るようになります。ただ本質をつかむには、大量の情報分析を行う事で、知識の引き出しを常に増やしていく事になります。相場で言うなら、テクニカル分析の確認、業績のニュースの分析、ドル円など外部環境の材料の収集などがあげられます。これらの作業を常に行い、相場観の情報を研ぎ澄まさないとなりません。

 熟考と瞬間的判断は、「両極端は一致する」と言うのが究極です。瞬間的判断による相場観は、常にトレードを行っていないと、すぐに失ってしまいます。外出していても、この事象が次にどうなるかを、意識してヨミを行い、このヨミを投資に置き換えれば相場観も更に良くなっていきます。相場で勝とうと思ったら、生活のすべてを相場観につなげる工夫が必要となってきます。相場のプロは生活すべてを賭けて投資しています。それに勝つには相手と同等の努力が必要となってきます。