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マンスリーインフォメーション 《第35回》


テクニカル分析の盲点

 あゆみマネジメントの今月のマンスリーインフォメーションは、株式投資において重要な位置づけのテクニカル分析の欠点、盲点についてまとめてみたいと思います。私が現在日々確認しているのは、騰落レシオ、移動平均かい離、サイコロ、ストキャスト、MACDパラボリック、一目均衡表の7種類ですが、それぞれ長所と短所があります。これらのテクニカルを複合化して分析すると、大きな外部材料がない限り極めて有効な分析方法となります。しかし一つ一つの指標には欠点が存在し、その欠点を認めたうえで、分析に応用する事をお勧めします。

 まず移動平均。これは5日25日、75日などが代表的ですが、良く言われるゴールデンクロスやデッドクロスは、過去5日間、過去25日間の平均なので、大底、天井などの具現が少し日足より遅れて現れます。次にサイコロ。サイコロはテクニカル指標の中で一番日々の動きに敏感ですが、大きく上昇、大きく下落しても一つしか変化がないので、相場の強弱がサイコロでは分かりにくい欠点があります。また一般的にサイコロの期間は基本的に12日間なので、長期の上昇局面、下降局面に入った時にその動きが反映されにくいと言う点も注意しなければなりません。このサイコロの欠点を補足する指標としてストキャストがあります。ストキャストは売られ過ぎ、買われ過ぎの数値をチャートで表したものですが、このストキャストは急激に上昇すると行き過ぎの指数が早い段階で出てしまい、その後の上昇が表されにくく、指数の動きが小さくなる事にも注意しなくては、なりません。そしてMACD。MACDは見た目にもわかりやすく、売り時買い時が一目で判断できますが、小さなダマシも多く発生するので、注意しなければなりません。続いてパラボリック。これは上昇トレンド、下降トレンドが一目でわかりますが、陽転、陰転する日が、実際の日足より少し遅れて具現するので、やや遅行指標になりがちです。陽転、陰転した時にはもうすでに日足は上昇トレンド、下降トレンドに入っているので、ある程度予測した上で売買を行う事が重要です。また少し複雑なテクニカル指標の一目均衡表は、雲の上限、下限が抵抗線と言われますが、実際の日足では、雲の上限、下限をあっさり抜く事が多く言われているほど重要視する必要はありません。最後に騰落レシオ。騰落レシオも一般的に130を超えると売りシグナル、70台を割れば売りシグナルと言われますが、過熱した相場は時として130を超えて150前後まで上昇する事もあります。また70台まで騰落レシオが下がるとさらに売りが売りを呼び、50台まで売られる事もあります。

 テクニカル分析は、あくまでも昨日までの形を具現したものなので、今日大きい外部材料が入ると、チャート破りの形となり、テクニカルでは分析不可能となる事もあります。できるだけ売買のメドの精度を上げるためには、上の7つのテクニカル分析を複合的に組み合わせて分析する事が重要となってきます。またチャートは自分の手作業で毎日つける必要はなく、取引している証券会社のHP,日経新聞電子版、ケンミレなどのネットで日々確認すれば十分です。日々日経平均と合わせて5銘柄前後のテクニカルチャートを確認していると半年後にはその人なりの相場観が身に付いてきます。さらに1年くらい毎日確認していると、自分なりの売買の判断材料がわかってきます。後は自分の感情や欲望を押さえて客観的に判断できれば、数をこなしているうちに、リターンを得る確率が高くなってきます。最後は自分の冷静な判断を信じてそれを実行できるかどうかに、株式投資のサクセスがかかってきます。お金を賭けて投資しているので、ビキナーズラックに頼らずに、最低限の努力はしないと、相場の神様は微笑んでくださいません。