お客様から教えて頂いた事、財務運用・投資相談・資産運用・コンサルタント

サイトマップ
マンスリーインフォメーション、資産運用の金融コンサルタント あゆみマネジメント

Top > マンスリーインフォメーション > お客様から教えて頂いた事

資産運用の金融コンサルタント

 

 

マンスリーインフォメーション 《第69回》


お客様から教えて頂いた事

 今月のM.I.は、私の証券マン時代に、お客様との対話でお客様から仕事の仕方、生き方など教えて頂いた事を書いてみたいと思います。証券マンはお金を介してお客様とつながっているので、損失を被らせてしまうと縁が切れたり、感情的にもつれるなど心を常に開いているわけには行かないビジネスです。慣れあいにならず、緊張感を持ってお客様に接しなければなりません。私は運が良く、性格の良いお客様と取引きする事が出来ました。ただ投資の世界は性格に癖のあるお客様の方が、トレードを多くしてもらえる事が多いようです。では順を追って紹介してみましょう。

 まず選挙の話です。大田区馬込に、上場企業の役員を退任して悠々自適のお客様がいました。このお客様は私が新人の年に口座を創って頂いたお客様です。年2回初夏と冬の始まりに訪問していました。初夏に訪問した時、選挙の話になりました。当時その選挙区から二人の保守候補が出馬していました。一人はベテラン。一人は新人でした。選挙になるとベテラン候補はトップ当選して、新人候補は落選しました。ただ落選した候補は、落選の次の日から、雨が降ろうが、風が吹こうが、毎週1回同じ時間に辻演説を4年間行ったとお客様は言っていました。一方のベテラン候補は選挙期間中1回も演説に来なかったとも言っていました。新人候補は生まれがネックになっていましたが、毎週1回の辻演説を行うのを見て、次の選挙はベテラン候補に入れないで、新人候補に入れてあげたくなったと言っていました。この事はビジネスにも通じます。お客様になって頂くには、誠意をどうやって見せるかに尽きます。「接近、展開、連続」で誠意を積んでいくと、ある日突然違う展開がやってきます。その時が次元が上がったと言う事です。

 また大手新聞を退職して、経済事務所を開業したお客様は、初商いでノックアウトオプション付きの債券でご迷惑をおかけしました。何回もお詫びに伺っているうちに、私の方も挫けそうになりましたが、ある日お詫びに訪問すると経理担当の役員の方から、声を掛けて頂きました。何と損をさせてしまった私と取引して下さると言う事でした。経理担当の役員の方は、私のお詫びする処を間近に見て、私に好感を持って下さったようです。この時「捨てる神あれば、拾う神あり」だなと強く思いました。証券営業は上げ下げがあり、リスクはつきものですので、必然的にお詫びする事が出てきます。その時逃げるか、立ち向かうかの二つに一つ。勇気を持ってお詫びするのが一番なんだと学びました。勇気を持って相手に立ち向かえば、良い結果が表れる事が多いようです。立ち向かうまで、どうしても逃げたくなりますが、その弱い心を打ち消して、お客様に立ち向かえば道は拓けるんだなと思いました。営業マンは誰も見ていないと思っても、誰かが見ていてくれています。首の皮一枚以外、すべて営業です。

 そして、静岡県から、集団就職で東京に出て来て、数々の困難を乗り越えて、田園調布に邸宅を構えた、先輩のお客様は、私が新宿支店に赴任して3か月が経った頃、突然来訪して下さいました。二人で話をしているうちに、そのお客様は、「証券営業は割り切ってした方が良いよ」とアドバイスを頂きました。証券ビジネスは、お客様に売買して頂かないと収益があがらないので、自分の心とアンビバレンスです。余談ですが、そのお客様は、三越で買った日本に3本しかない、鼈甲のメガネフレームでした。

 営業とは希望を語る事だと思います。常にお客様に接するので、お客様から教わる事は多いです。お客様の本音の部分まで踏み込むと、そこにお客様の不満などが、聞き取れます。まさに市場調査です。南青山のお客様は1回お金を預けると、金融機関は引き出すのを拒むので嫌だと言っていました。それを聴いて、私はその逆を行ってみました。結果、女性のお客様にはそれなりの評価をして頂きました。業界の常識の逆を敢えて行う勇気。10年同じ仕事を続ければ、キャリアは積むことができますが、それに伴ってその業界の常識や良くない習慣に染まる事になります。いつでも自分を新入社員と見れば、新しい発見があると思います。