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マンスリーインフォメーション 《第73回》


信念と君子豹変す@

 今月のM.I.は、投資において最も重要な心構え、「信念に生きる」と「君子豹変す」の二つについて、私が実際体験した相場についてお話してみたいと思います。武道の世界で言う「巌の身」と「流水」に言い換えられます。

 まず私が、証券マンだった頃、新宿支店にオープンと同時に赴任しましたが、その新宿支店のオープンと同時に、店頭にサラリーマンを退職して、株式投資で一山当てる と言う心意気のお客様がいました。そのお客様は、どこからかの情報で、鳥越製粉(2009)が今は300円台だが、1000円になると言っていました。ちょうど新宿支店がオープンしたのがバブル崩壊前高値89年12月29日日経平均38915円から5か月前7月17日でした。世の中はバブル景気で湧き上っており、株式投資は銘柄研究をしなくても、誰にでも利益が取れる時代でした。ところが、8月過ぎから新発の転換社債が上場寄り付き額面割れをするようになりました。日経平均史上最高値38915円が12月29日につき、市場関係者は日経平均7万円にまで上昇すると言っている方もいました。ところが年が明けて1月4日大発会から東京株式市場は大きく下がり始めました。初めはすぐに相場は戻ると、思ってナンピン買いを入れても入れても更に株式市場は下がり始めました。そこから鳥越製粉を始め主要株は大きく下がり始めました。その後ITバブル、小泉郵政解散相場、を経てアベノミクスで、長いデフレから脱却しそうになるに従って株式市場も戻り歩調を辿っています。鳥越製粉は、2005年8月8日小泉郵政解散の約4か月後11月28日、その新宿支店のお客様の予言した時から16年後に1290円の上場来高値を付けました。このお客様が16年間信念を持って、鳥越製粉を保有していれば、2005年の時点で資産家の仲間入りになれました。

 また私の後輩の社員で、内定をもらい、その年の暮れ雑誌の記事で日経平均が8000円になると言うものを持ってきました。当時日経平均は90年1月4日から下げはじめ25000円前後まで下がっていました。その内定者は日経平均8000円の記事を読み不安になり、総務に問合せ、総務から新宿支店の課長と私の処に行って、聴いてみろと言われ、ある日の引け後新宿支店にその雑誌を持って、来店しました。5時10分になって支店を出てその内定者と私たちは、飲み屋で話をしました。当時の証券マンは、ほとんど買いから入っていたので、これ以上日経平均が下がる事は考えていませんでした。内定者は何度も何度も、記事の事を持ち出しましたが、私たちは自信タップリ否定し、日本株は大丈夫だよと強く励ましました。私たちの絡め手で、その内定者は翌年新卒で、入社しました。その後東京株式市場は、95年阪神淡路大震災、97年山一証券 拓銀破たん08年リーマンショックが起こり日経平均は6994円まで、下落しました。その後輩の持ってきた雑誌の記事は本当になりました。90年から、ショート中心で仕掛けていれば大きな利益を取れたと思います。残念ながらその後輩は途中退職してしまいましたが、退職前に信用取引の空売りで大きくお客様に儲けて頂きました。証券マンとしての最後の良い記念になったと思います。

 株式投資において、信念を持つと言う事は、自分の弱さと闘う事だと思います。自分の欲望や感情と闘う事だと思います。小さな事から言えば、「振るい落とし」です。株を買って上昇し、その後下がって来ると、利益のあるうちにと思って、慌てて小さな利益で売ってしまう。売った後を見計らったように、株価はそこから上昇を始めます。この「振るい落とし」に惑わされてしまうか、または信念に生き、孤独に耐え市場から大きな果実を頂くか。この二つの差は大きいと思います。株を保有していて不安にならない投資家はいません。「信念に生きる」この言葉は、「思い込みが強い」とは違います。信念に生きても、判断が間違っていると、わかったらどんなに悔しくても、方向転換しなければなりません。ここで「君子豹変す」が出てきます。「君子豹変す」は来月のM.I.でお話します。